はじめに
先日、勤務先の事業部が月に1回発行している社内報に、インタビュー記事を寄稿する機会があったのですが、あまりにも文字数が多過ぎたらしく、一部割愛されてしまったので、この機会なので自分の仕事に対するスタンスというか、心がけていることをアウトプットする意味でも、ここに書き留めておこうと思います。
心がけていること
- 基本的に新しいもの好きであること
- どんな役割の人の経験や話も自分の勉強になると思って傾聴すること
- 自分が得た経験や知識をできるだけ共有すること
1に関しては、まぁそうですよね。ITの世界はとにかく移り変わりが激しいし、トレンドが大きく変わってくるわけで。特にプラットフォームの世界ではオンプレミスな環境からのクラウドシフトが急速に進んでいっていて、たまたま私の場合はAmazon Web Servicesに関わることでそのシフトの波に乗っているのですが、それでも日々発表される新しいサービスやアップデートに対して追いついていくのに必死なわけで。
それでも新しいものに興味を持って、それが何ものであるのかを理解しておくというのはとても大事なことなんじゃないかと思っています。
2についてもそれに関連することなのですが、年齢や経験年数、職位に関わらずその人の経験やそこから学んだことに関しては、真摯に傾聴することが大事なんじゃないかと思っています。この辺り、座学の世界ではなかなか得られるものではないし、他の人の経験を糧にすることで自分の知見も自ずからアップデートされていくので、経験に基づく学びというものを傾聴して理解することは大事なんじゃないかと。決して基礎的なことだからと鼻で笑うというのはNG。
3が一番大事なことなんじゃないかなと思っています。いわゆる集合知の世界ですよね。もちろん万能な人がこの世の中にいればそりゃすごいなと思うんですけれども、そういう人がたくさんいるわけではないし。けれども各々の人がそれぞれに得意分野を持っていて、いわばネタを持ち寄るような形で共有し合うことが、結果としてチームのボトムアップにつながっていくんじゃないかなと思っています。
そのためにも、まずは自分が得た知識や経験を、手段はどんな方法でも構わないので共有していくこと。自らがナレッジを共有していくために動いていくこと、それがとても大事なことなのではないかなと思っています。
経験や知識を共有するための手段
手段としてはストックとフローはとても意識しています。タイムリーな情報をフローとしてタイムリーに共有するのであれば、Slackなどのビジネスチャットを使って自分の理解を交えながらささっと共有、もしも自分の得た知識や経験を、プロジェクトの先々に対して何かしらの形でストックとして記録に残しておくのであれば、Confluenceに書き留めておくようにします。情報を共有するためのリポジトリを作るということですね。
Confluenceはアジャイル型の開発を進めていく上では非常に有用なツールなのですが、そういう手法でなくても、文章として散らばってしまいがちな情報をWikiのようにリポジトリ管理するにはものすごく便利な手段だと思っています。誰かが書き記した情報をアップレートしたいと思えば誰でもアップデートすることができるし、コメントを書いていくことでFBにもつながる。プロジェクトをボジティブに進めていく上ではとても使いやすいんじゃないかなと思います。
Confluenceはお仕事で使っているので残念ながら実例をお見せすることができないのですが。
その代わりに、個人的にはそのネタを仕込むための手段として、Day OneというmacOS向けのアプリケーションを使っています。元々はライフログをローカルで書き留めておくためのアプリケーションなのですが、マークダウン形式で整理しながら書き留めていくことができるし、時系列やタグで管理できるので、これなんだっけ? と振り返って情報共有のネタにするときにとても重宝しています。このBlogのネタも、大抵はここから引っ張り出していることが多いです。
もちろんそれぞれにストックとして記録に残しておく手段があると思うので、そこはやりやすい形で全然問題がないと思うのですが、ちょっとだけご紹介ということで。
アウトプットに対するフィードバックを期待しすぎないこと
案外これ大事なんですけれども、自分がアウトプットしたことに対するフィードバックを過剰に期待しすぎないことも大事です。仮に自分が10個のアウトプットを出したとしても、それに対して10個のフィードバックが返ってくることは基本的にないです。せいぜい2個か3個くらいかなと思います。10個返ってくることを過剰に期待しすぎると、逆にそのことが重荷になったり、ネガティブな感情を抱いたりしてしまうことになるので、そこは程々に。
じゃあ結局は自己満足の世界なのかと言われてしまうとそのバランスを取ることがものすごく難しいのですが、けれどもこういった取り組みって誰かが始めないことには将来的に集合知として育たないことになってしまうので、自分はその種まきをしているんだっていうくらいに思っておけばいいんじゃないかと思います。
最後に
まずは自分の力でできることを種まきしていけばいいんだと思います。短期的にそれが育たなくても、少しずつ根を張って、結果として未来のどこかでそのナレッジが生かされるようになれば、目的は果たすことができると思うので。