WordPressをさくらインターネットからAmazon Lightsailに移行した話


はじめに

このWebサイト、実は2010年からさくらインターネットの共用ホスティングサーバで長らく運用してきたのですが、最近色々あって復旧作業に手間取っているうちに、何を思ったのかWordPressの環境を吹っ飛ばしてしまったのです。お恥ずかしい限り。

パブリッククラウドに関わる仕事をしている割には、自分の環境は旧来のホスティングサーバということもあって、Amazon Web Servicesに移行しようかなと思いつつも、相応の構成でガッツリ組もうとするとそれなりにコストがかかるし、とはいえホスティングサービス使い続けるのもなぁということであれこれ考えていました。

Amazon Lightsailに関しては、AWSマネージメントコンソールのログイン画面で当たり前のように表示されるので名前は知っていました。ただその内容については全く知らず、というか要はちゃんと調べていなかったんですね。

で、実際にどういったサービスかを調べてみてびっくり。驚くほど低コストで、自分のような小規模なWebサイトの運用に使えるじゃん! ということで、さっさと乗り換えることにしたのでした。

移行は超簡単

簡単というか、ma-ya’s CREATE / WEB DESIGNさんの記事、”[Lightsail] さくらインターネットからAWS LightsailにWordPressを最速で移行する – スモールスタート編“と、Naoki Sekiguchiさんの記事、”さくらのVPSから Lightsail へ引っ越した | Like@Lunatic“に丁寧に解説されている通りのステップで、あっという間に移行が完了してしまいました。

上記2つの記事には本当に感謝しています。ありがとうございます!

つまずいたポイントがあったとすれば、AWSのお約束で、Lightsail側のUIが変わったせいなのか、ドメインのDNSの向き先変更を行うときに、Aレコードの追加の仕方がよくわからなくてネームサーバーの設定だけを先にさくらインターネット側にしてしまったことで、名前解決ができなくなり、Lightsail側の設定をよくよく見てみたら、しれっと[レコードの追加ボタン]が存在していることに気付いたので、慌ててAレコードを追加してあげてWordPressがインストールされているインスタンスの再起動をしたら、きちんと名前解決できるようになったといったくらいでしょうか。

どうもDNS周りのことはなかなか覚えられないだけに、ここはもうちょっと勉強しなきゃなぁとか思いました。

そこを乗り越えればサクサクで移行作業はおおむね60分程度で完了。無事にお引越しが完了しました。後はさくらインターネット側のお掃除をしてあげれば終了です。

使用していたWordPressのプラグインのうちの一部がどうもうまく動かないなぁという課題が残っていますが、それは後々調整していく感じで。

個人で使用するには十分なスペック

使用しているインスタンスは1GB RAM、1vCPUなので、EC2インスタンスで初年度無料枠で使用できるt2.microのインスタンスタイプと同等ですし、現時点では片方のAvailability Zoneにしか配置していないので、仕事柄若干不安はあるのですが、大規模なAZ障害でも起きない限り、個人利用するという前提で考えれば十分なスペックと環境なのではないかと思います。

後この先できることとすれば、ドメインも移管して、Amazon Route 53に移そうかどうしようかというところですかね。これができれば個人で利用している学習用のAWSアカウント上のリソースと連携して色々と実験することができるし。ここはこの先かかってくるコストとのご相談というところで。

終わりに

パブリッククラウドの環境を使ってみたいなぁと思いつつも、コストを考えて躊躇していて、なおかつAWSに関して少しでも知識を持っている人にとっては、Amazon Lightsailを使用するという選択肢は十分にあり得るのではないでしょうか。もちろん環境を維持していくことに関しては責任共有モデルが(多分)適用されるので、それなりに必要なことがあるかなと思いますが、まずはお手軽にAWSの環境を体験してみたいという人にとって絶好の選択肢なのではないかと考えています。

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