JBUG広島 #17 アンコール! ~広島でWorldのおかわりじゃ! ~ に参加してきました


はじめに

2019年に開催されたBacklog World 2019をきっかけにして、株式会社ヌーラボさんが開発しているプロジェクトマネジメントツールであるBacklogを起点にして、プロジェクトマネジメントをより良くしていこうということを目的に活動しているJapan Backlog User Group(通称: JBUG)のコミュニティに参加しており、これまでにもいろいろな地域で開催される勉強会に出席させていただいていたり、そのうちのいくつかの会ではLT発表もさせていただいていたのですが、2024年頃から急激に仕事が忙しくなったのに加えて、2025年8月にはちょっと大きな病気を患ってしまい、そこからの体調の回復を最優先事項としていたこともあって、だいぶコミュニティ活動からは遠ざかっていました。

しかしながら、ちょっとしたきっかけで、もしよければ遊びに来ませんか? というありがたいお誘いをいただき、その勢いで、久しぶりに弾丸日程で、2026年2月28日(土曜日)に開催された「JBUG広島 #17 アンコール! ~広島でWorldのおかわりじゃ! ~」に参加させていただくために、あっという間に航空券をポチッとしてしまっていたのでした。

旅程

往路

復路

コンテンツ

テーマの通り、参加することができなかったBacklog World 2025のRe:capという意味づけで、その内容を振り返りながら、JBUG広島らしく再現していこうという内容になりました。

近々のリリースがすでに決定している「Backlog AIアシスタント」に関しては、その機能がどうこうというよりも、AIがどういった形でBacklogで作成したプロジェクトへの機能を保管してくれるのか、その本質的な意味合いを理解することができました。

最近生成AIというと、何かと人的な工数を削減してくれるとか、生産性を上げるとかという、ある意味安易なキャッチフレーズのもとで様々なサービスが様々な会社からリリースされていますが、Backlog AIアシスタントの場合は、あくまでも人間が主体的に蓄積してきたデータ(ここでは各々のBacklog課題やそれに対するコメントといった、どちらかというとメタな情報から、Wikiやドキュメントといった、ある程度構造化されている情報)をベースとして、人間が意思決定をしたり、物事を前に進めていくための判断をするために必要な材料を補完してくれるという、まさに本質的なエージェントとして、人間を中心とした設計思想になっているということに、個人的にはものすごく安心したのでした。

ナレッジを蓄積していったり、そこからどのような発想や改善や意思決定をするべきかは、あくまでも人間がコラボレートしながら進めていくべきだよね、という考えを個人的には感じていて、世の中の生成AIブーム的なものに対しては、物事を自ら主体的に考えるという、人間として本来なさなければいけないはずのことからずれているのではないかという危機感をもとに、積極的に乗っかってこなかったこともあったので、Backlog AIアシスタントがリリースされますよ、というお話を聞いた時に、一瞬「えっ?」と思ってしまったのですが、その不安に対して、とても丁寧にそのバックグラウンドを伝えてくださったので、ものすごく安心し、まずはぜひ技術検証をしてみたいなと思ったのでした。

また、会社としても元々Backlogを使いつつも、技術系のドキュメントに関してはConfluenceを使用していて、そろそろ全体最適をするためにもBacklogに寄せていきたいぞ、という思いがあったので、Backlogのドキュメント機能の中にインポートがなんとか上手くできないかということを自分なりに色々試してみようかなと考えています。

そしてその本質的なベースとなるプロジェクトマネジメントをどのように進めていこうかということを、いま一度再認識する目的で、課題(チケット)をどのようにして切っていけば良いかというワークショップが、本当に楽しかったです。

仮のお題として、「友人の結婚式二次会(参加者1,000人)を幹事チームで企画・運営する」をお題に、それをひとつのプロジェクトとして捉え、最終的に二次会を成功に導くために、どういった課題(チケット)を作成していって、物事を進めていけば良いかということを、完全に初めましてなみなさんと色々と話し合いながら、紙と付箋という、非常にベーシックなツールを用いて形づくっていきます。

自分の中では、自分なりの過去の経験をもとにして、プロジェクトマネジメントやタスク管理をしていくために、どのような進め方や課題の粒度、マイルストーン設定の仕方をすればいいのかという方法論的なものを、アカデミックな感じで体系的ではないものの、意識しながらこれまで進めてきたのですが、人によってその過程はいろいろではあるものの、例えば進めていくにあたっての勘所や、どういった観点で課題を切っていくか、それにあたって意識しなければいけないことに関する共通点や、あ、そういう考え方もあるのかという気づきも、同時に得られることができたのでした。

そして、個人的には、集合知が共通であることって100%の回答ではないけれども、確実にベストプラクティスにつながっていくよね、ということも同時に感じたのでした。それをグループワークという形でコラボレートしながら、ゴールに向けて一緒にコミュニケーションをとりながら進めていくという臨場感がとても楽しかったです。90分間のワークショップがあっという間に過ぎていきました。

そして最後のコンテンツであった、広島修道大学 佐藤達男先生による「プロジェクトマネジメントの歴史的変遷と新たな潮流」に関するお話。

恐らく佐藤先生は、自分と同じ年齢かそれよりも少し上の世代でIT系のプロジェクトに関わってこられたのではないのかと直感をしました。

その上で、歴史的な「プロジェクト」の概念とその進め方について、具体的な事例をベースとして体系的に振り返りの機会いただいていたことと、それらをある意味踏み台とした上でこれからプロジェクトマネジメントを行っていくにあたって、その本質的というか根源的な部分に関しては普遍的ではあるものの、プロジェクトを通して得られる価値観が常に進化し続けていて、我々はその進化に対して、表層ではなく本質の部分と向き合いながら、工夫を続けていくのが重要なのではないかということを思ったのでした。

全体的な感想

まずは、何よりも久しぶりにこんなに幸せなインプットを得る機会をいただけたことに、本当に感謝をしています。なんだかものすごく多幸感に包まれながら、広島バスセンターからのバスに乗り込んだのでした。

自身のケースに落とし込もうとすると、自社サービスという「価値」を作ってそれを継続的に進化させていくにあたって、さまざまな気づきやアイデアを可視化して、課題やタスクに落とし込み、形にしていくという営みを続ける以上は、今一度、自分も含めて、みんなで物事を前に進めていくためにはどのようなプロセスを繰り返していくことが必要で、そのプロセスの中でどういったアウトプットが必要なんだろう? ということを、一旦立ち止まって見つめてみるのって、すごく大事なことかもしれない、と思いました。

アウトプットって書くと、なんだかすごい書き物を作らなければいけないとか思ってしまうかもしれないけれども、いま自分がここでつらつらと書いているのももちろんアウトプットに含まれるわけで、それをBacklogの世界観に落とし込めば、ひとつひとつの課題や、そこに紐づけられていくコメントも、アウトプットの中に十分に含まれるわけです。

肝心なのは、そのひとつひとつの質をどうやって上げていけばより良くなるのかなということなのかなと思うんです。たとえ玉石混交でもいいのです。石が将来玉に変わる可能性があるのであれば、それでいいのだと思います。重要なのは、石を将来的に玉に変化させるための価値のある情報をどれだけみんなで溜め込んでいけるかなのかなと思います。その上で、情報の質を上げる営みを積み重ねていけば、大事な情報資産として機能してくれるはずです。

そして、このようなインプットができる機会に参加することで得られる、ある意味多幸感みたいな体験は、感じて絶対に損はないということは言い切ってしまって良いのかなと思います。でないと羽田広島間をお金をかけて弾丸で往復しませんから。

対価としての価値はもちろん大事ですけれども、対価だけでは得られることのできない価値は必ず存在します。だから私は、その機会に価値があると感じたら、さっさと航空券をとってしまうのだと思います。きっとこれからも。

病気からだいぶ回復をしてきているものの、本来の自分の持ち味でもあった、興味のある物事に対してフットワーク軽く動いていくということを少しずつ復活していく大事な機会を下さった、JBUG広島の皆さんには、本当に感謝しています。心からありがとうございましたと言いたいです。

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