はじめに
Blueskyを本格的に使用し始めてからかれこれ半年近くが経過しました。つい最近、招待コードを用いた招待制から登録制に移行したことによって、なんかよくわからないけれどもユーザー数が急激に増え始めたのと同時に、招待制の時代にとりあえずアカウントだけもらっておくかという感じだった人も少しずつアクティブに使い始めている印象があります。自分が移行した時の記録も残してあります。
旧Twitterを使用していた時ほどアクティブにはPostはしていませんが、それでも新しいコミュニティの中で楽しく過ごさせてもらっていることは確かです。
Blueskyに登録すると、デフォルトのハンドルとして、@foobar.bsky.social
(foobar
がいわゆるアカウント名)が割り当てられるようになっているのですが、自身でドメインを保有している場合は、個人を認証するためにも、DNSサーバのTXTレコードを使用して、自身のドメインとBlueskyの分散識別子(DID)を紐づけることにより、仮に所属するサーバが変更したとしても同一のハンドルを維持することが可能です。
DNSサーバへのTXTレコード追加となると、ちょっと難易度が高いような気がするのですが、Amazon Route 53を使用することで、あらかじめドメインさえ取得していればあっという間にハンドルを自身のドメインに変更することができるため、小ネタとしてその手順をまとめていこうと思います。
Bluesky側の設定
まずは公式のWebクライアントの[設定]から[高度な設定]-[ハンドルを変更]をクリックします。
クリックすると、使用したいドメインの設定を行う画面が表示されるので、ここに、すでに取得済みのドメイン名を変更先のハンドルとして入力します。するとDNSサーバに登録するべきTXTレコードの完全なレコード名が表示されます。
ただし、Amazon Route 53のホストゾーンに設定するにあたって必須なのは did=did:plc:
で始まるTXTレコードの値の方なので、[Copy Domain Value]をクリックしてコピーします。
Amazon Route 53側の設定
一番簡単なのは、AWSマネージメントコンソールにログインしてAmazon Route 53コンソールに入り、ホストゾーンからTXTレコードを追加してしまうことです。
- レコード名には
_atproto
を設定します - レコードタイプは
TXT
を選択します。 - 値には、先ほどコピーをした
Copy Domain Value
の値をそのままペーストします - TTLやルーティングポリシーはデフォルトのままで問題ありません
ここまで設定したら、[レコードを作成]ボタンをクリックします。
変更ステータスを確認すると、最初はステータスが PENDING
の状態になりますが、大体1分くらい経てば INSYNC
の状態になるはずです。その時点で、Bluesky側に戻り、[Verify DNS Record]ボタンをクリックすれば、通常であれば成功のダイアログが表示されて、無事にハンドルが、自分の取得したドメイン名に変更されているはずです。
なんとなく敷居が高そうだったのですが、実際に実行してみたら、ここまでにかかる時間はものの10分程度でした。Amazon Route 53に限らず、ほとんどのマネージドなDNSサーバ機能であれば、どこでも大体同じくらいの時間で設定されるのではないかと思います。
これで、将来的に本格的に分散化していった場合でも、全く同一のハンドルを名乗ることができますし、何よりもなりすましではないことを証明する上では現時点ではこの方法が一番確実なのではないかと思います。
自分のオリジナルのハンドルをBlueskyで持ちたい! と思った方は、ぜひお試ししてみることをお勧めします。