今年も、りきひさみねこ先生の主宰するヴァイオリン・ヴィオラ教室の発表会の季節がやってきました。私にとっては去年に引き続き2回目の参加になりました。継続は力なり。
前回の記事の通り、私はJ.S.Bachの「無伴奏チェロ組曲ト長調 BWV1007」の「プレリュード」を、当たり前ですがピアノ伴奏なしの独奏で演奏することになりました。自分のヴィオラ人生の中で、オケや伴奏を伴わない独奏での演奏は初めてのことでした。
仕事の関係もあり、なかなか練習の時間をとることが難しかった中でなんとか日々少しずつ練習を重ねていって、いざ本番に挑んだのですが、本番前はこういうテンポで弾こうとか、ここの小節を弾く時にはポジション移動を忘れないようにしないととか、色々と考えていたところ、ステージに上がったところ、全て吹っ飛んでしまい、極度の緊張の中でとにかく目の前にある譜面をひたすらに追いかける形になってしまいました。指を間違えたり、一瞬演奏が止まってしまったところも、正直何箇所もありました。
惨敗、というか、やはり無伴奏は甘くなかった。
そんな無様な演奏の中でも、演奏自体を途中で諦めることなく、最後までなんとか弾き切るということだけは、先生のためだけではなく、同じ教室で習っている子どもさんを中心とした生徒の皆さんのためにも、どんな状態でも諦めちゃいけないということを見て欲しかったので、とにかくグダグダでもいいので弾き切りました。
ヴィオラという楽器だからというわけではないのですが、これまでパートという群れの中で弾くことが多かったので、自分の中にどこか、群れだからちょっと間違えても大丈夫だとか、そういう甘さがあったのかもしれません。それだけに独奏というのは、演奏技術をしっかり磨いていかなければいけないことはもちろん、ステージに立つ度胸も必要なんだなということを、改めて強く認識させてくれました。
いや今回ばかりは本当に悔しいですよ。心から悔しい。
けれども、悔しいからもう弾かないのではなく、まだまだ努力してレッスンを重ねていって、少しずつ上手くなって、来年の発表会ではもっと上手くなった姿を皆さんにお披露目できるようにしたいということだけは強く思ったのでした。
このままで終わるわけにはいかないですから。日々精進です。
なかなか上達しない自分を粘り強く見守って励ましてくださったみねこ先生と、暖かい拍手をくださった会場の皆さんには、本当に心から感謝したいと思います。ありがとうございます。
来年のこの場ではもっと上手くなった姿をお見せできるように、また基礎から練習に取り組んでいきたいと思います。負けませんから。