Amazon LightsailにNew Relicエージェントをインストールしてみる


はじめに

仕事が忙しかったり色々とあって1年間もこのBlogの更新をサボっていました。すみません。少し落ち着いてきてちょっと新しいことを試すことができるようになったので、また少しずつ更新を再開していこうと思います。

New Relicとは

New Relicとは、要約すると、システムの性能を監視・管理するオブザーバビリティのためのプラットフォームの一種で、システムだけでなくシステム内部の処理を可視化することにより、障害や品質の低下などの問題を早期に発見したり、解決することを可能にするものです。

主な機能としては以下のようなものを兼ね備えています。

  • モバイルやブラウザのエンドユーザーモニタリング
  • 外形監視
  • バックエンドのアプリケーションとインフラモニタリング
  • ネットワークモニタリング
  • アプリケーションの稼働状況の可視化
  • インフラ全体に対するハードウェア観点からの性能監視
  • カスタマイズ可能なダッシュボード

簡単に話すとすれば、例えばAWSのソリューションでは、リソースの状態を監視するためにAmazon CloudWatchを用いるケースがほとんどですが、例えば外形監視を行うためには、CloudWatch Syntheticsが登場するまではLambda関数などを実装することによって自前で構築する必要がありました。その、痒いところに手が届くようにしたのがNew Relicの役割といってもいいのかもしれません。

New Relicは毎月のログの容量が100GBまでであれば無料でサービスの提供を受けることができます。

このBlogはAmazon Lightsail上で稼働をしていますが、まずは手っ取り早くNew Relicがどのように動作するのかをみてみるためにも、ここにNew Relicのエージェントを導入してみます。

New Relicエージェントの導入手順

まずは導入対象となるシステムのOSを選択します。Amazon Lightsilではbitnamiが動作しているので、[All Entities] – [Install New Relic]から”Linux”を選択します。

New Relic導入対象のOSを選択

次に、New Relic導入用のAPI Keyを発行するか、既存のAPI Keyの紐付けを行います。自分の場合はすでにAPI Keyを発行済みだったため、”Use an existing key”を選択しました。

New Relic導入用のAPI Keyの選択

User Keyの入力を求められるので、予め控えておいたAPI Keyを入力して”Continue”ボタンをクリックします。

API Keyを入力

API Keyの入力が完了すると、エージェントをAmazon Lightsail上でインストールするためのcurl コマンドが出力されるので、そのままクリップボードにコピーをしておきます。

あとはAmazon LightsailのCloud Shellにログインをして、先ほどコピーした curl コマンドを貼り付けたら、ウィザードに従って粛々とインストール作業をしていきます。

エージェントインストール用のcurlコマンドが表示される

MySQL用のエージェントだけ諸事情により失敗していますが、エージェントのインストールは一通り完了しています。この前のタイミングでインスタンスの再起動が求められるので、再起動もしてしまいます。

New Relicエージェントインストールの完了画面

ここまで完了したら、New Relicのダッシュボードに戻って、[All Entity] – [Summary]からメトリクスが取得できているかを確認してみましょう。問題なくエージェントのインストールが完了してれば、すぐにメトリクスの取得が開始されているはずです。

メトリクスの状態がNew Relicのダッシュボード上に表示されている

ここまでにかかった時間は大体20分弱くらいで、かなりお手軽に導入まで行うことができました。Amazon LightsailはAmazon EC2とほぼ同等なので、導入の手順についてはEC2インスタンス用のものとほぼ同じだと思います。

ここから具体的にどのようなメトリクスを取得してシステムの運用に役に立つのか、少しずつダッシュボードをいじっていこうと思います。

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