山形交響楽団 第251回定期演奏会

「月山を越える」

NH395 HND → SYO

NH395 HND → SYO

これは僕にとって、山形交響楽団の定期演奏会を聴くにあたってなくてはならないイベントとなりました。僕はこれを勝手に「儀式」と呼んでいます。羽田空港から一旦庄内空港へ飛び、山形自動車道〜月山道路〜山形自動車道と東に進路をとって、山形市のある村山地方へと入っていく。そのようにして、自分の身体を「山響モード」に馴染ませていくのです。

これを繰り返してかれこれ3回目となりました。

2016年3月5日の山形交響楽団 第251回定期演奏会のメインはブルックナー 交響曲第2番 ハ短調 WAB102 (1877年第2稿・ギャラガン校訂版)。タクトを振るのはもちろん、音楽監督の飯森範親さん。

素晴らしい演奏を目の当たりにすると直後に言葉を失ってしまうというのは、どうやら本当のようです。4型編成とは思えない弦楽器の重厚な響きと明確な意志を持った木管楽器の音色、そして、金管楽器のダイレクトに押し寄せる波。それらが一体となって大きなうねりのようにして押し寄せてきて、その圧倒的な存在感に、何度天井を見上げたことか。第1楽章からやられっぱなしでした。音の粒が一つ一つ、鮮烈に身体の中に入り込んでいくような感覚。

「ブルックナー終止」も、彼の音楽の一部としてきちんと意味を成し得ていました。一瞬の濃密な静寂。

ブルックナーは尊敬するワーグナーの姿を追い求めながらも、自身が理想としている響きを作り出そうとして、それを譜面の上に表現していったんでしょうね。事実、この交響曲以降、最低でも第7番までは、スタイルがぶれずに継承され続けています。響きがとても重要。そして山響はきちんと咀嚼して、聴き手に「なにか」を残すために、テルサホールの空間でさえも味方につけて、目一杯の世界観を僕たちにもたらしてくれました。渾身の演奏でした。

交響曲第8番と第9番は演奏せずに、ブルックナー・チクルスは一旦幕を閉じるそうです。そういう意味でも、最後に敢えて第2番を持ってきたというのはとても大きいと思います。遅咲きなブルックナーがずっと追い求めてきたものの原点がここにあるんだということを、僕たちに気付かせてくれたような気がします。

これ以上、この演奏に対して何か言葉を紡ぎだそうとしても、上手い言葉が見つかりません。

終演後、テキストベースで日記を書き始めた頃から親交を続けさせていただいている工藤春奈さんとお会いして、ふたりしてしばらく無言の状態で、ロビーの椅子に座り込んでいました。

東京のオーケストラの演奏に接する機会も多々ありますが、山形交響楽団のプレゼンスというのは、単純に「地方オケ」という切り口だけで切れない独自性があります。そして山響の音楽を通じて、「音楽はいきものである」ということを、いつも再認識させられます。テルサホールの中に、いきものがいるんです。いや本当に。

そして、春奈さんとの語らいの中で、自分の在り方を再認識することができました。ああ、間違ってはいないんだなと。

だからこそ、「月山を越える」という儀式を繰り返すのです。きっと、これからも。

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「3.11以後の建築」展@水戸芸術館現代美術ギャラリー

旧知の建築家の方から招待券を譲っていただくというご厚意に預かり、2015年11月7から水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催されていた「3.11以後の建築」展を、スケジュールの都合をなんとか合わせて会期末に観てきました。

展覧会の趣旨としては、名前の通り、2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、建築家の建築に対するアプローチがどのように変わったのか、21組の実例を通じて問いかけよう、というものでした。

建築学を専攻していた身として、例えば卒業設計ひとつをとっても、デザインのあり方やその背景にある個人としての理念、こういう風に使ってもらえばいいんじゃないかという思いを、いわば一方的に図面やプレゼンテーション上に表わしていたような記憶があります。要求仕様を勝手に想定して、それをデザイン化していっていたので。もちろんデザイン化の過程において教授や研究室の先輩や同級生達とのレビューの場はありましたが、施主が存在しないので、ああしたらいいんじゃないか、こうしたらいいんじゃないかということをデザインする立場として議論していたような気がします。

「3.11以後の建築」展

「3.11以後の建築」展

卒業以降も書籍や実際の空間を通じて建築家の作品というものに触れてきましたが、施主という使い手の存在があり、当然施主と建築家との間で空間の使われ方や求められている要件が存在していて、それを実際の建築物として具現化するというプロセスが存在することは認識していましたが、それがパブリックになる際に、建築家の理念やデザインのあり方の方がどうしても前面にインプットされてしまい、使い手がどのようなものを求めていたのか、それが実際にどのように使われているのか、そのプロセスを含めた部分が、なかなか見えてこなかった部分があったんだな、ということに振り返りという意味合いで気付かされました。

作品の中では坂茂さんの、東日本大震災発生後の避難所生活におけるプライベート空間確保のための仮設パーティション構築事例はなるほどと思わされました。完全な外部調達資材としては、板さんのお家芸でもある紙管のみで、パーティショニングに必要なその他の資材はガムテープ、布、安全ピン(!)といった調達がたやすいものといった具合で、それらを組み合わせることにより、避難所の「使い手」である、避難されていた方の「集団生活の中でも少しでもプライベートな時間が欲しい」というプリミティブな要望を満たしていたわけで、単純に区切られた真四角な領域でも、立派に空間として成り立っていたことです。また同じく坂茂さんの事例としては、東日本大震災の1か月前、ニュージーランドのカンタベリー地震で倒壊したクライストチャーチ大聖堂の代替とする聖堂の計画と作品。半仮設という前提はありながらも、祈りの場として使い手から何が求められているのかをヒアリングし、シンプルでありながらも明快な解決方法によって具現化したもので、とても興味深く見させてもらいました。

その他様々な事例が展示されていたのですが、そのどれにも共通していたのが、「使い手」という現場に寄り添う姿勢と、プロフェッショナルとしての上からの目線が、うまくマッチングしているなという点でした。多分そのバランス感覚のどちらかが不均衡になってしまうと、最終的にみんながWin-Winな成果と満足を得られるものは、なかなか上手くはできないのかなと。これはきっと、建築の世界に限らず、様々な業種の仕事にも通じることなのではないかと思います。

同時に、デザインというものの本質が何なのだろうかという永遠の問いかけのようなものも浮かび上がりました。単純に美しかったり格好良かったりするものは、芸術的な視点では高評価されるのかもしれませんが、それが「実際に使われるもの」として果たして正解かどうかというのは、必ずしもマッチングしないのではないかということです。この点は常に頭の片隅に入れておかなければいけない問題なのかもしれません。

建築という切り口ではありましたが、それを媒介として、自分が普段取り組んでいる様々な課題に関しての勉強の場となり、また考えるきっかけを与えてくれた展覧会でした。

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東京女子流 : TOKYO GIRLS’ STYLE 5th Anniversary LIVE -キラリ☆ into the new world-

東京女子流の存在自体はデビュー当時から既に知っていて、TVアニメのエンディングテーマ曲(いわゆる「はなかっぱ3部作」)を通じて自分よりも家族の方が詳しくなっていた状態だったのですが、今年に入ってから自分も少しずつ聴き始めて、混沌のさなかでひとつ頭を飛び出したスタイリッシュな印象を感じるようになり、これ結構いいんじゃないの? とか思うようになり始めました。もう完全に、とある御人の思う壺になっています、はい。

そういうわけで、自分にとっての東京女子流ライブの初デビューと相成りました。

TOKYO GIRLS' STYLE 5th Anniversary LIVE -キラリ☆ into the new world- 開演前

TOKYO GIRLS’ STYLE 5th Anniversary LIVE -キラリ☆ into the new world- 開演前

誰が推しなのかとか、そういうことは脇に置いておいて、まずは彼女たちの5年間の足取りを追いつつ、その集大成を生で俯瞰してみようというのが主な目的でした。そんなに音源を聴き込んでいなかったこともあって、割と初見的な要素も強かったです。

それでもですね、5周年記念という割にはシンプルな舞台セットが、逆に彼女たちのパフォーマンスを際立たせてくれたというか、5人とも歌唱力がブレないことや、ダンスもきっちりとキレがあって、観ていてグイグイと引き込まれるような感覚がありました。なんか全体的な安定感というか、バランスがきちんととれていて、下手にヒヤヒヤするような隙がないんですよね。冒頭の「Never ever」から「加速度」への繋ぎで既にテンション上がりっぱなしでした。それでいて、「ゆうやけハナビ」のようなほっこりとさせてくれるような感じとか、「追憶」のように歌をしっかりと聴かせてくれるところとか、緩急の付けどころが上手いなぁと思いました。

「脱アイドル宣言」の話が某新聞に取り上げられたことで、一部のファンからは物議をかもしたようですが、新参の人間が新参でライブを観た、その視点として、いやもう普通に「ダンス&ボーカルユニット」でいいじゃない、という印象を持ったのは確かです。あとは応援する側がどう捉えるかの問題であって。逆にその話題があってからきちんとしたライブを観たので、すんなりと入っていけたのかもしれないです。

商業的なメジャー路線に無理矢理進もうとしなくても、今のパフォーマンスを維持しつつ、知っている人はちゃんと知っている、聴いている人はちゃんと聴いている、というような形で進んでいけば、仮にアジア圏に活動の拠点を広げていったとしても、結構受け入れられるんじゃないでしょうか、というのが私見です。

5周年を迎えてメンバーの結束もより固まっているみたいですし、次の5年間のことを既に見据えていると思うので、これからの活動にも期待できるような単独ライブでした。なんか、すごく充実してました。

セットリスト :

  • Never ever (TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix)
  • 加速度
  • Mine
  • 月とサヨウナラ
  • 鼓動の秘密
  • ゆうやけハナビ
  • きっと 忘れない、、、
  • Rock You!
  • W.M.A.D
  • Attack Hyper Beat POP
  • おんなじキモチ
  • 大切な言葉
  • ちいさな奇跡
  • Say long goodbye
  • 追憶 -Single Version-
  • Liar
  • existence
  • Limited addiction
  • Partition Love
  • Count Three
  • キラリ☆
  • A New Departure
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Especia : 〜 Especia “Primera” Release Party 〜

今年も大阪・堀江系ガールズグループ「Especia」推しは続きます。

2/18にいよいよメジャーデビュー初となる1stミニアルバム「Primera」をリリースしたわけで。そのリリースを記念するパーティーが大阪・味園ユニバースと横浜・PREMIERE HALLで行われたのですが、3/1の横浜でのリリースパーティーに参戦してきました。

事前に大阪での様子はTwitterのTLで情報を得ていたので、どういう構成になるのかと思っていたのですが、大阪とは異なり、横浜では通常のライブ形式の趣旨に則った感じの客席構成になっていました。客席の方は指定された座席に、スタンディングの方は後方を中心にサイド側などお好きな場所でご自由にという感じで。

オープニングアクトを務めた「みなと&みらい」さんの好演がいい感じに場を暖めてくれたせいもあったのですが、1曲目の「海辺のサティ」から会場の盛り上がりは絶好調でした。当然自分も着席しながらであったもののヒートアップ。本当はオールスタンディングでも良かったんじゃないかと思いました。

パフォーマンスをするEspeciaのメンバー

パフォーマンスをするEspeciaのメンバー

彼女たちのパフォーマンスを観たのは、昨年12/14のO-EASTでの「Mucho GUSTO Especia 2014 Tour」以降、Tower Record新宿でのイベントを挟んでの事だったのですが、この5人、観るたびにレベルアップしていますね。歌唱力という点ではみんなそれぞれに全体的なレベルが上がっているし、高音域でも裏声に頼らなくなってきたところがあるかなと思いました。「Primera」の楽曲からでは「Security Lucy」を特に楽しみにしていたのですが、Bメロでの森絵莉加さんの歌の表現力の幅が広がったのに加えて、サビでの冨永悠香さんと脇田もなりさんが交互にやりとりするシャウト感がとても力強くて爆発力があって最高で最強でした。「West Philly」のジャジーな感じも見事に表現されていたと思います。もちろん、ずっと歌い継がれてきた「アバンチュールは銀色に」や「FOOLISH」なども、新しいリミックスを織り交ぜながら、それでも80年代〜90年代の音楽の香りもちゃんと残っており、独自の世界観を壊すことなく表現されていたのがとても良かったです。

それからダンスの部分に関しては、三瀬ちひろさんと三ノ宮ちかさんのステップは文句なしですよね。指先の細かいところまで表現力が光っていました。それと全体的な動きにダイナミックさがより出ていたような。きっとメジャーデビューという大きなステップの流れの中で着実にリリースイベントやレッスンなどでの場数を踏み、経験値を上げてきた成果なのではないかと思います。

で、前回ちょっと心配していた、メジャーデビューに伴う距離感の変化ですが、今回見た限りでは距離感というものを全く感じさせませんでした。特典会では相変わらずフレンドリーな彼女たちの姿を見せてくれました。これはしばらくはそんなに心配しなくてもいいかなと。ちょうど時期を同じくして東京女子流さんが「アーティスト宣言」をして少なからず波紋を呼んだ件も知っていますが、もしEspeciaがそのような趣旨の方向に行ったとしても、やっぱり推していくと思います。

あとは、一部で騒がれていたファンのヒートアップの件ですが、これまでのEspeciaの現場というのがそれなりに激しいものがあって、それも含めての現場なのかな、というふうに自分は捉えていたので、若干やっちゃった感はあるかと思いますが、それはこれからファンがどういうようにしてEspeciaを支えていくのかを考える機会になれば、それはそれでいいのではないかと思います。これまでに通う回数がまだまだ少ないとはいえ、Especiaの現場って楽しいんですよねぇ、やっちゃいそうな感も含めて。でも清水さん(マネージャーさん)はいろいろと考えているかもしれませんね。心配な点があるとすればそこくらいかな。

でもそんなファンのあれやこれやとは別の次元でEspeciaは着実に進化を遂げていると思うし、この5人ならきっとひとつひとつステップを駆け上ってくれると信じています。そう信じるのもひとりのファンとしてのありかたなのかなと思います。

そういえばファングッズのボールペンにこんなコピーが書かれていました。

夢をひとつに。心をひとつに。エスペシア

僕が初めて彼女たちの姿(当時は6名でした)を見たのが去年の2/13でした。それからまだたったの1年。パーティー終了後の翌日にこのコピーを読んで、なんだかよくわからないけれども感慨深くなってしまったのでした。

次は5月のQUATTRO全国ツアーですね。楽しみにしています。

セットリスト :

  • 海辺のサティ(va Bien Edit)
  • シークレット・ジャイヴ
  • さよならクルージン
  • アバンチュールは銀色に(PellyColo Remix)
  • BayBlues
  • West Philly
  • アビス
  • FOOLISH(12” Extended Ver)
  • Sweet Tactics
  • Security Lucy(IBM)
  • ナイトライダー
  • きらめきシーサイド(12″ Extended Ver)
  • No1 Sweeper
  • We are Especia 〜泣きながらダンシング〜
  • ミッドナイトConfusion
  • FUNKY ROCK
  • YA・ME・TE!
  • We are Especia 〜泣きながらダンシング〜

(セットリストはさんのTweetから引用させていただきました)

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2014年よく聴いた音楽をLast.fmから追ってみる

以前の記事でも触れたように、自分のMacBook Air上とiPhoneで再生した音楽の楽曲情報は全て、Last.fm上に履歴を転送するようにしています。

Last.fmではこれまで聴いた楽曲情報を、期間ごとにフィルタリングすることによって、再生した音楽の傾向がわかるようになっているのですが、この機能を用いて、2014年に聴いた楽曲の傾向を振り返ってみることにしましょう。ここではトップ20に絞り込んでみてみます。

2014年よく聴いたアーティストTop20

2014年よく聴いたアーティストTop20

まずはアーティストから。Perfumeが群を抜いてトップに躍り出ていますが、これはiPhoneに入れている楽曲数が多いので再生回数も当然のことながら多くなっています。もうファンになってからかれこれ8年くらい経過しているので、これは半ば当然の傾向です。3位のEspecia、今年は2月の代官山LOOPでのライブ以降本当によく聴きました。ここから聴いてみようとしたアーティストさんは、17位の山下達郎さんを始めとして、圏外ですが角松敏生さんやGeorge Bensonなど多岐に渡ります。それだけインパクトが強かったですね。7位のJohhannes Brahmsと8位のJohann Sebastian Bachはクラシック系では順当でしょう。同じように好きな18位のAnton Brucknerは、曲が長い(!)ということもあるので、どちらかと言うとじっくりと聴くことが多かった反面、再生回数は伸びませんでした。10位のCraude Debussyは、11月の某オケの演奏会での演奏曲目であったことに加えて、5位のDE DE MOUSEさんや9位のrei harakamiさんがクラシック関係でよく聴いていたということもあって、今年に入ってよく聴くようになった作曲家でもあります。あとは、個人的に14位の遊佐未森さんの旧作を再発掘したというのも大きいですね。なかなかあのような真っ直ぐで透き通った声を出せる歌い手さんはいないなと。

2014年よく聴いた楽曲Top20

2014年よく聴いた楽曲Top20

次に楽曲に移りましょう。1位〜5位を全てEspeciaが占めているのはもう言わずもがなです。1位の「海辺のサティ」は本当に自分の中では名曲だと思っています。3位に入っていますが、山下達郎さんをカヴァーした「Midas Touch」もいい曲です。4位の「No1 Sweeper」も、ファーストアルバム完成当時の彼女たちの勢いを感じさせる格好良い曲だと思います。6位のmiwaさんの「ヒカリへ」は確実に某テレビドラマと紅白歌合戦の影響です。7位に入っている元気ロケッツの「Heavenly Star」は2007年の曲ですが、知人に教えてもらってからのスマッシュヒットでした。11位のrei harakamiさんの「あるテーマ」は、アルバム「さようなら」に収録されている唯一の新曲だったということもあってよく聴きました。同じく11位のyanokamiの「Bamboo Music」は、坂本龍一さんとDavid Sylvianの手による曲のカヴァーですが、harakamiさんの逝去直後に急遽リリースされた頃から好きで、今もよく聴いています。旧作の再発掘という意味では17位の山下達郎さんの「RIDE ON TIME」が、昔のテレビドラマでの印象と、航空会社はANAが好きという影響が絡んでいます。

こうやって統計を紐解いてみると、今年はEspeciaのインパクトが如何に大きかったかがよく分かりますね。単純にアイドル推しとかそういう意味ではなくて、楽曲自体に対して新しい音楽の嗜好を広げてくれる良いきっかけになったと思っています。その一方で、昔から好きなアーティストさんは1曲あたりの再生回数は少なくても継続的に聴いていることがよく分かります。

さて、2015年はどういう楽曲がトレンドに上がってくるのでしょうか。

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Especia : “Mucho GUSTO Especia” 2014 Tour -Viva Final-

今年一番推している大阪・堀江系ガールズグループ「Especia」の初の全国ツアーである「Mucho GUSTO Especia TOUR 2014」のファイナルとなる、SHIBUYA TSUTAYA O-EASTでのライブに参戦してきました。

6月に梅田CLUB QUATTROで行われた「Viva Discoteca Especia」でのフルバンド編成を東京でも再現ということで、どういった構成になるのかとても期待していたのですが、その期待は間違いありませんでした。

フルバンドというだけあって演奏自体も厚みがあって聴き応え十分でしたが、それ以上に彼女たちのパフォーマンスが勝っていたというか、6月から半年でこんなにも変わるものなのねというくらいびっくりな感じでした。

"Mucho GUSTO Especia" 2014 Tour -Viva Final-

“Mucho GUSTO Especia” 2014 Tour -Viva Final-

冨永悠香さんの安定感はもう言うまでもないという感じで、変わらず素敵な歌声だったのですが、脇田もなりさんの声質が、個性的な部分を残しつつもより伸びやかになっていたところや、森絵莉加さんの歌のパワーが単純に力強いというよりも厚みが出ていたこと、これまでソロを受け持つことがあまり多くなかった三瀬ちひろさんや三ノ宮ちかさんのソロが増えていて、しかもその声がふたりとも、とても透き通って綺麗だったことがとても印象に残りました。でもまだまだこれから良い方向へ伸びていくんじゃないだろうかという期待感も持たせてくれました。

そして一番のサプライズは、やはりVictor Entertainmentからのメジャーデビューが決定したというところでしょうか。今まで彼女たちがインディーズの舞台上にいるということはほとんど意識していなかったのですが、いざデビューという話を聞くと、おおっ、という気持ちになります。

待望のデビューなのかどうかというところに関しては、もしかすると賛否両論分かれてくるでしょうし、メジャーデビューすることで、ペシスト・ペシスタさんとの距離感がどう変わっていくのかが気になるところではあります。アイドル系のグループを例にすると、僕が最初に興味をもった頃のPerfumeは既にメジャーデビューをしていた後だったので、距離感というものに対してあまり広がりを感じなかったのですが、Especiaの場合は、まだ10ヶ月間だけですが同時進行的に成長の過程を見てきているので、メジャーデビューというひとつの区切りが、9割5分の嬉しさと5分の寂しさとを同時に味わうことになったというのが心境です。

それでも彼女たちが最終的に希望して選択したメジャーデビューという道ですし、彼女たちを支えるプロデューサー陣も大きくは変わらないようなので、これまでの、80年代のシティ・ポップを基調としたオリジナリティ溢れるEspeciaサウンドを僕達の元に届けてくれるのではないかと期待をしております。

まだまだ高みを目指すことができると思うし、彼女たちならそれができるはずです。これからもたくさん応援していきます。

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rei harakami :: Unrest

今でも敬愛してやまないrei harakamiさんの手による最初のオリジナルアルバムです。yanokamiでの活動を含め、少しずつ触れる曲を増やしながらここまでたどり着くのにしばらく時間がかかりました。

rei harakami : Unrest

rei harakami : Unrest

最初のアルバムということもあって、実験的な要素も含まれているのでしょうか。以降の作品と同じように一貫して音源にはRolandのSC-88Proが使用されていますが、後期の作品と比較すると、どことなく音の作りがリズムを中心にハードだったり、あまり耳慣れないような音色も多数みられるような気がします。「Objective Contents」の中でアジアっぽい金属系の音色が使われているのにはちょっと驚きを覚えました。

それでもやはりharakamiサウンドのネタは随所に盛り込まれていますね。「Dessert」での浮遊するようなベースライン、「Rho」でのコロコロするような音色での軽快なリズム感と差し込まれるエコーのラインといったところに随所に盛り込まれています。そしてアルバム全体に流れるサラリとした軽快感。ああ、ここがrei harakamiワールドの純粋な意味での原点なのかなということを強く感じました。

このアルバムは静かな部屋でヘッドホンを通して静かに聴きたいタイプですね。あまり踊らせるようなタイプのアルバムではないと思います。もっとも、聴き方はその人の自由ですけれどもね。

まぁとにかくいきなり名盤を出してきたなと思います。このサウンドにもっと早く触れることができていたら、自分の音楽の聴き方はだいぶ変わっていたのかもしれません。

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ANA032 ITM → HND

6/1の「Viva Discoteca Especia 2014」の翌日は完全フリーにしていたので、「堀江系」の堀江ってどんな場所だったっけ? と思い、一度梅田まで出て手荷物をコインロッカーに預けてから御堂筋線で心斎橋へ。御堂筋線に乗ったのも久しぶりでした。

心斎橋から昔の記憶を頼りに西へ西へと進んで北堀江から南堀江までちょろっと散歩しました。昔大阪に遊びに行った時に買い物をした雑貨屋さんは当然のことながらなくなっていたり、街の感じもあれ、こんなんだったっけ? と思ったり。雑貨屋さんやインテリアのお店に比べて洋服屋さんの割合が多くなったような。それでも適度な隙間感というか、東京の渋谷や神宮前のようにお店が集中していない分だけ気持ちが良い気がします。

で、肝心の「堀江系」がどうだったのという話ですが。。。もともとファッションに対してあまり鋭い感覚を持っていないので、関西でのファッションの流行というものがよく分からないのです。ただ彼女たちのこれまでのコーディネーションを追っていくと、初期の頃の、明らかに80年代を標榜させそうな感じよりも、よりナチュラルな方向に入っているような気がします、けれども普段僕が新宿や渋谷で目にしているような格好とは違うテイストがある辺り、オリジナリティはみられますよね。そういうところが「堀江系」なのかなと。そういうことにしておきます。

そんなことを考えつつ、ぷらぷらと気になったお店に立ち寄ったり、軽く昼食をとったりしてから堀江界隈を後にして梅田へ戻り、阪急宝塚線と大阪モノレールを乗り継いで大阪/伊丹空港へ。

ANA032 / Boeing787

ANA032 / Boeing787-8。伊丹空港にて。

羽田にいい頃合いに着きそうなちょっと早めの便を予約していたところ、たまたま機材がBoeing787-8でした。国内線用機材なので座席モニターやUSB差込口がなく、他の機材とあまり変わりませんし、既に各路線で就航して入るとはいえ、未だに787と聞くとちょっと心が躍るところが飛行機好き所以たるものですね。フライトそのものも時刻通り非常に順調で気流の乱れもほとんどなく、搭乗時間は短かったものの、快適な空の旅を楽しめました。やっぱり大阪に行くのにもついつい飛行機を使ってしまいます。多分これからも。

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Especia : Viva Discoteca Especia 2014

今年に入ってから、がぜん自分の中での注目度がぐんぐんと上昇していった、大阪堀江系ガールズグループ「Especia」ですが、彼女たちの結成2周年を記念するフルバンドワンマンライブが6/1に大阪・梅田のCLUB QUATTROで行われるということを知って、これは行かねばなるまいとチケットを早々にとり、諸々スケジュールを空けて、大阪/伊丹行きの飛行機に飛び乗ったのでした。

演じられた曲目は、前半は過去のリリース曲が中心で、後半は5/28に発売されたばかりの1stアルバム「GUSTO」からのものでした。もう曲目だけでお腹いっぱいの状態です。

Viva Discoteca Especia 2014

Viva Discoteca Especia 2014

フルバンドというだけあって、生楽器でのライブだったわけですが、歌声に関しては生楽器に全く引けをとらないくらいの迫力を真正面から体験させてもらいました。冨永悠香さんの抜群の安定感、脇田もなりさんの個性的な発声、杉本暁音さんの聴くたびに伸びやかになっていく歌声、森絵莉加さんの力強さ、三瀬ちひろさんの透き通るようなボイス、みんな素敵でした。圧巻だったのは「トワイライト・パームビーチ」での6人のアカペラでした。これまでアカペラで彼女たちの歌声を聴いたことがなかったので、その響きに心を強く揺さぶられました。あれは本当に良かった。

そんな歌声とともに、ダンスもパワフルさとキレの良さを増していたと思います。特にダンスといえばやはり三ノ宮ちかさんですよね。足の怪我の後遺症も残っていただろうに、それでもキレのあるヒップポップなステップには釘付けにされました。2月に代官山LOOPでその上手さは注目していましたが、本当に上手いんだなと惚れなおしました。

「GUSTO」からの楽曲では、「アビス」と「FOOLISH」が持つ独特の世界観に酔いしれ、「No1 Sweeper」ではステージ上でも客席でも何かが一気にはじけ飛んだようでした。

事前にBillboard JAPAN上でのインタビュー記事を読んでいて、かなりシビアな内容にも触れられていただけに、Especiaに対して個人的に思うところはあったのですが、このライブを通じて彼女たち6人が揃ってこそEspeciaなんだなということを再認識したのと同時に、この先ももっともっと伸びていってほしい、まだまだ伸びしろがあるなということを強く感じました。

こんな素晴らしいライブに立ち会うきっかけを作ってくださった、@fact2さんと@komahikoさんに感謝するとともに、まだまだ新参者ではありますが、何よりもEspeciaを、これからも無理の無い範囲で、できる限り強く推していきたいなと思います。

セットリスト :

  • AMARGA
  • ナイトライダー
  • パーラメント
  • オレンジ・ファーストレーン
  • きらめきシーサイド
  • FunkyRock
  • センシュアルゲーム
  • トワイライト・パームビーチ
  • 雨のパーラー
  • Interlude
  • マセラティ渚メドレー (不機嫌ランデブー – アバンチュールは銀色に – 海辺のサティ – くるかな)
  • Intro
  • BayBlues
  • BEHIND YOU
  • アビス
  • FOOLISH
  • No1 Sweeper
  • Theme of BayBridge
  • X・O
  • YA・ME・TE!
  • ミッドナイトConfusion
  • Twinkle Emotion
  • ミッドナイトConfusion (PWE)
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DE DE MOUSE : sunset girls

DE DE MOUSEさんの作品にはそのメロディアスな旋律から、とても聴きたくなる季節があるのですが、このアルバム「sunset girls」は、初夏がやってくるとどうしてもじっくりと聴き込みたくなってしまいます。

DE DE MOUSE : sunset girls

DE DE MOUSE : sunset girls

DE DE MOUSEさんの作品の要素には、サンプリングで用いられるチベットやインドネシアのサウンド要素の他にも、日本の童歌や同様を基にした和音の構成が特徴として挙げられます。実際にライブ会場でも客入れの時のBGMとして童謡が流れていたりするのですが。

それがどことなく聴き手にとってどこか郷愁を帯びた、新しいのだけれどもどこか懐かしいものとして捉えさせてくれるのです。

このアルバムの中でもとても好きなのが、2曲目の「hill girls step」から3曲目の「sundown river」にかけて。これを晴れた日の夕方に聴くと、何故か子供時代、夕やけこやけを合図に家路に急ぐという、もしかしたら本当にそういうことを経験したことがあるのかもしれないという光景が瞼の裏に蘇ってきます。8曲目の「light night dance」は盆踊りの光景を思い出させてくれるかのよう。

そんな、日本人にとっての原風景を思い出させてくれるようなスイッチを、DE DE MOUSEさんは必ずどこかに隠し持っているような気がします。そしてそのスイッチを入れられたリスナーは、それぞれに感じた風景を思い起こしながら、そのサウンドに胸を打たれているのかもしれません。

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