シティホールプラザ アオーレ長岡

10/6〜10/8と、義理の母親の実家のある新潟県小千谷市に遊びに行っていました。中日の10/7に自由行動ができる時間があったので、隣町でありながらもなかなか訪問する機会のなかった、隈研吾さん設計の「シティホールプラザ アオーレ長岡」を少しだけ見学に行ってきました。

アオーレ長岡のナカドマから見た空間構成

アオーレ長岡のナカドマから見た空間構成

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの隈研吾さん、初期の作品にはあまり興味が持てなかったのですが、近年になってからの、ソリッドなボリュームに自然の素材を組み合わせた空間構成が結構お気に入りになってきていて、顕著な例としては「Starbucks Coffee 太宰府表参道店」のような、コンクリート打ちっ放しのボックスに対して木組みの伝統的な造形を大胆に取り入れたところなど、異なる素材の不思議な融合が面白いなという風に感じていて、最近は特に興味を持って接していました。

アオーレ長岡のアトリウム空間

アオーレ長岡のアトリウム空間

今回は「ナカドマ」と呼ばれるアトリウム空間を中心に軽く見学させてもらっただけなのですが、中越地方特有の、豪雪を避けるための大屋根空間が意外にも軽やかな感じで、その中に複雑に構成された、スクウェアなボックスの重なり合いと、視聴者の建物や市議会が行われる議事堂と、カフェ空間や観光案内のための情報施設などが連続するように連なっている構成の組み合わせがとても気持ちよく感じられました。

さらに、これらの空間がランダムに重なっていることにより、ボックスとボックスの間に「場」ができ、そこで市民の方が思い思いにくつろいでいたり、Instagram用と思われる写真撮影をする若い人がいたりと、純粋な市庁舎としての使われ方だけではなく、市民のための場として有効に利用されているところがいいなと感じました。

アオーレ長岡から長岡駅方面エントランスを眺める

アオーレ長岡から長岡駅方面エントランスを眺める

休日だったせいもあってか、地方都市特有の中心部の空洞化が垣間見られる中でも、ここは比較的人通りもあり、カフェでお茶を楽しむ人々の姿も多く見られました。

市街中心部における空洞化は、どの地方都市でも抱える問題点だと思います。それを克服するために様々な取り組みが行われている中で、「ハコ」の存在だけではなかなか良い方向に持っていくことが難しいこともまた事実ではあるのですが、単純に斬新さを求めるだけではなく、使われ方や空間の構成を工夫することで、魅力的な場所がそこに生まれて人を呼ぶ効果を生み、その流れが周辺部に波及していく可能性のある、コアとなる空間になるのではないかなと感じました。

「アオーレ長岡」の今後が、どのように使われ、市民に愛されていくのかを楽しみに感じました。隈さんいい仕事してますね〜。

vlayusuke について

Violaを弾く。千葉県の東の端の方にある街のオーケストラで活動中。 好きな街は、Berlin、München、Wien、Barcelona、福岡、神戸、芦屋、金沢、横浜。
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