日本住宅公団 西長堀団地

建築学科卒でありながらも、住宅団地や整備された計画都市の秩序のある姿はとても好きで、多摩ニュータウンや東急多摩田園都市の街並みは、散策を兼ねてよく歩き回っていましたし、結婚後の一時期は、海辺に近い住宅団地に居住していたこともありました。

学生の頃はポストモダン全盛期だったので、モダニズムやそれに紐づく都市計画に対して、周囲の意見は比較的冷暖だったのですが、もともと好きだったのだから仕方がありません。

そんな、現在のUR都市機構が手がけてきた住宅団地の中で、「西長堀団地」という建築物の存在を知ったのはつい最近、よりによってURの関西支社が手がけたEspeciaに関する記事だったのですが、よくよく調べてみると戦後の住宅都市開発の中でもとても重要な役割を担っており、しかもそれがきちんとリノベーションされて存在していることに興味を感じ、サクッと飛行機に乗って観に行ってきたのでした。

  • 7/8(Sat) NH032 HND 12:00 → ITM 13:05
  • 7/9(Sun) NH040 ITM 15:00 → HND 16:15

天満橋のホテルで荷物を預けて谷町線に乗り、谷町六丁目で長堀鶴見緑地線に乗り換えて西長堀へ。長堀通の「鰹座橋」交差点を渡ると、その巨大な住宅は存在感を持って目の前に鎮座していました。

ここからは写真でどうぞ。

西長堀団地 新なにわ筋に面した東側ファサード

西長堀団地 新なにわ筋に面した東側ファサード

西長堀団地 開口部が特徴的な北側ファサード

西長堀団地 開口部が特徴的な北側ファサード

誇らしげな「日本住宅公団」の文字

誇らしげな「日本住宅公団」の文字

西長堀団地 エントランス部のモダンな壁画

西長堀団地 エントランス部のモダンな壁画

西長堀団地 住居部1階廊下。ブロックが効果的なスリットになっている

西長堀団地 住居部1階廊下。ブロックが効果的なスリットになっている

西長堀団地 住居部外観を東側から

西長堀団地 住居部外観を東側から

西長堀団地 住居部外観を南側から

西長堀団地 住居部外観を南側から

西長堀団地 住居部外観を中庭西側から

西長堀団地 住居部外観を中庭西側から

西長堀団地 西側ファサード

西長堀団地 西側ファサード

外見的にはとても無機質な印象を受けるのですが、1958年の竣工にもかかわらず、モダンあ要素を大きく取り入れた都市型住居としては、とても先進的な造形だったように考えられます。

それが耐震補強工事とリノベーションを行うことによって、新しい風を吹き込まれ、「古くて新しいステキな住まい」として存在感を放っているところが素晴らしいです。

エントランス部には中庭に面してウッドデッキなども設えられており、都市の中でいかに住まうのかという新しい提案をしているように見受けられます。

リノベーションは現在最終段階に入っており、秋には竣工となるとのこと。老朽化した郊外の住宅団地が次々と建て替えられていく中で、その建築物が持つ「良さ」を引き出すためにあえてリノベーションという方針をとったのは、純粋にこの建築物が有名であるから、ということだけではなく、潜在的な魅力を持っているからなのだと思います。

見学にあたって、特に咎められるようなことはなかったのですが、ほぼ満室の良物件なだけに居住中の方が非常に多いので、節度を持った見学をお願いします。101号室が販売センターになっているので、一声かけてから見学させてもらうと良いと思います。

vlayusuke について

Violaを弾く。千葉県の東の端の方にある街のオーケストラで活動中。 好きな街は、Berlin、München、Wien、Barcelona、福岡、神戸、芦屋、金沢、横浜。
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