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2003-09-18 Nürnberg - Bamberg - Nürnberg

いつもより若干遅い時間にのそのそと起きだす。昨夜は知らないうちに眠ってしまっていたのだが、パートナーの話によると昨夜は階下がレストランになっているホテル周辺は結構遅い時間までわいわいとやっていたらしい。それとはうってかわって朝のKönigstraßeは至って静かである。コツコツという靴音が心地よく聴こえるのは石畳のせいだろうか?

2階にある食堂に降りていくと、人の良さそうなおばちゃんがひとり、ちょこまかと給仕をしてくれる。このホテル、とにかく目に見える従業員の数が少ない。レセプションはまるでマンションの管理人室のようにこじんまりとしているし。でもそんなこじんまりさがなんとも心地よいのである。

9:00過ぎにホテルを出発してNürnberg Hbfへ向かい、構内にインターネットカフェがあるのを発見して少々メールをやり取り。漢字ひらがなカタカナは当然打てないので(読むことはできる)すべてローマ字を使用。発車15分前になったのを見計らってホームへと向かう。

9:50、Sonnnerberg(Thür)行きRE/RB20416で出発。機関車+2階建て客車4両の編成。出発時点ではほとんど満席で、Bambergに到着するまで入れ替わりで結構な人が乗ってくる。比較的大きな駅の周りは緑に囲まれた家並みが望めるけれども、それを過ぎると畑とか牧草地とか、また畑といった景色が続く。

10:32、Bambergに到着。結構な人数がホームに降り立つ。ガイド本の地図によれば市街地は駅から1kmほど離れたところにあるようで、街並を眺めながらてくてくと歩いていく。それにしても街全体が文化遺産に指定されていて、観光客もかなり多いのに、「この店は観光客向けです」というようなちょっと媚びたような風景がほとんど見られないのが素敵だ。

そうこうしているうちにマイン・ドナウ運河に架かる橋を渡って市街地に入る。さらにてくてくと10分ばかり歩いていくとレグニッツ川に架かる橋にぶつかり、目の前には旧市庁舎の時計台が登場する。鮮やかな壁画が美しい。と、写真を撮りながら眺めていると突然ひとりのおじさんに声をかけられ、写真を撮ってくれるというのでご好意に甘えて、時計台をバックに写真を撮ってもらう。「あんたらヤーパニッシュかい、どこから来たんだ?」と聞かれたので「トウキョウからだよ」と答えたら、「トウキョウには行ったことがある、タカラヅカが好きなんだ」と。ドイツには日本贔屓な人が結構いるという話は聞いたことがあるけれども、Berlinでは全然そんなことがなくて「ヤーパニッシュ?あ、そう」ってそっけなかっただけに、妙に嬉しくなってしまう。単純だ。でも有り難い。

おじさんにありがとうと手を振り、橋から見える景色を堪能し、さらに市街地を奥へと進んでいく。急な坂を登り切ると突如として巨大な4つの尖塔が顔をのぞかせる。バンベルク大聖堂だ。大階段を登り、身廊へと足を踏み入れる。

まず身廊を支えるアーチの高さに圧倒される。天井に向かってふっと気持ちが駆け上がっていくような感覚。複数のアーチによって作り出されている幾何学的なカタチがシンプルだけれども力強く、空間を支配するなんだかよくわからない感覚に思わず涙しそうになる。ロマネスクからゴシックへの過渡期の建築だから、を見てみてもステンドグラスがはめられていなかったりするんだけれども、そんな装飾的色気のなさがなんともいいのだ。この空間でパイプオルガンが演奏されると、一体どんな風な響きになるのだろうかと想像してみたりする。

再び外に出て外観をしげしげと眺めてみる。見上げれば見上げるほどその高さがひしひしと感じられる。すごいものを見た。

さらに旧宮殿や新宮殿をみて人気の少なくなってきた坂道をさらに登っていく。Schuleの標識を見かけた先に小学校があって、下校時間なのだろう。通学バスのなかでは子供がマイクで遊んでいる。運転手はそれに対してなにやらたしなめているようだが叱っている、という雰囲気が全く感じられない。のんびりしているなぁ。聖ミヒャエル教会までたどり着いたところで方向転換して一路市街地へと坂を降りていく。赤い屋根の続く街並

坂を降り切ったところで見かけたレストランのテラス、というよりむしろ歩道の上で昼ご飯を食べる。スープ+主菜+サラダ+デザートというランチらしからぬランチなのだが歩き回ったせいもあっておなかが空いていたのか割とすんなりおなかに入ってしまう。まだ14時を過ぎるか過ぎないかというのに、街中は中学生や高校生の乗る自転車で溢れている。駅へと戻る道すがら、郵便局に立ち寄って葉書を1通送信。

本当は15:24発のPlattling行きRE20427で戻るつもりだったが15分程度遅れている上に、ホームにはスカスカのWürzburg Hbf行きRB20759が停車しているので、各駅停車でのんびり行くのもいいだろうということで乗り込む。機関車+1階建て客車4両の編成。定刻15:06発のところ10分程度の遅れで発車。日本だったら10分程度の遅れでイライラさせることも少なくないけれども、ドイツに来てそんなこともなくなってしまった。

ドイツの鉄道駅には改札口がない。その代わりに都市部だったらホーム上に切符を差し込む刻印機があるし、郊外や特急列車では必ず車内改札がある。途中駅から女性が1人同じボックスに座り、僕達は半分寝ていたのだが、直に改札にやってきた車掌がなにやらまくしたてているので何事かと思ったら、駆け込み乗車で切符を持っていないらしい。さらに運の悪いことにこの女性50EURO札しか持ち合わせがなかったようで、そのことで車掌がおかんむりのようだ。両替できないかなと思ったが、その時に持っていたのは20EURO札と10EURO札それぞれ1枚ずつ。駄目じゃん。

そんなことはおかまいなしに列車はいい感じにがんがん飛ばし、Nürnberg Hbfにはほぼ定刻通りの16:06着。ホテルに着いて小休止後、再び昨日訪れた焼きソーセージ屋さんへと向かい、ビールとともに焼きソーセージを堪能する。