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2003-09-17 Berlin - Dessau - Nürnberg

Berlinを発って南下を始める。

眼下から見えるBerlinの空は曇り。太陽が出ていないというだけでも肌寒さは倍増する。そんな中を、チェックアウトを済ませてAlexanderplatzの駅へと向かう。7:58発のDessau HbfゆきRE38365の出発案内には"etwas 5min später(約5分の遅れ)"の表示が。DBの列車はなにげによく遅れる。入ってきたのは2階建ての3両編成+機関車で、ドイツ国内でよく見かける普通列車のスタイル。

Zoologicher Gartenまでは立ち客も結構いて、乗り込んだ場所が丁度自転車搭載可能スペースだったこともあってごみごみとしていたのだが、ひと駅ごとにどんどん乗客は降りてゆき、車窓の風景は突如延々と続く森林になったり田園風景になったりして、Potsdam Hbfを過ぎる頃には1階席に座っている人は僕達とおばさん2人という状態になった。Dessauまで直通する快速列車は2時間に1本の割合だから利用しているのは結構ローカル線だっていうことか。列車は小さな駅に停車を繰り返しながらかなりのスピードで飛ばし、いつの間にか空は晴れ渡っていた。田園の緑と空の青が何とも美しい。

9:50、定刻通りにDessau Hbfに到着。まずはどんな具合の街なのか見てみようと駅の表口に出て、すぐに地下通路を渡って裏口に出る。高い建物が見当たらないのんびりとした街並だ。その名も"Bauhausstraße"を歩いていくとその建物がみえてくる。BAUHAUS, Dessau。

その姿は綿密なメンテナンスを受けて来たのか真っ白で、上空の青と奇麗なコントラストを見せている。学生寮の各階の窓から突き出ているテラスがとても印象的だ。さらにピロティをくぐり抜けてGropiusalleに沿ったガラス棟を眺めてみる。前面に広がるガラスの平面や通風のために一部開閉するサッシの納まりなどはカーテンウォールの成せるわざというか、とてもじゃないけれどもこれが1924年に竣工されたとは思えない軽快さである。これをもしも夜間に見ることができたのであれば、きっと内部から漏れる光でとても美しいのだろう。キュービックなかたちの集合体が成せる、端正さと幾何学的な美しさ。ここで現代に十分通用できるデザインや建築要素が次々とつくりだされてきたわけだ。そんな場所に今こうして立つことができただけでも十分に嬉しい。

Gropius設計の教授用住宅や、Elbe川沿いに建つKornhausなどを眺めつつ、Dessauの街中をひとまわり歩いてみる。ところどころに森林が溢れる街の中はとても静かで穏やかで、石畳の道路を走る車のスピードもゆっくりとしている。BAUHAUSという文化遺産がなかったとして暫く住んでみたいと思えるよう。

一巡りした後で駅に戻り、計画よりも早い13:24発のFrankfurt(M) Hbf行きのIC2101に乗り込む。約5分の遅れ。座ったシートの後ろ側には、寝転がってぐうぐう眠っている東南アジア系の女性、前方にはパンク系少女、なんかすごい。これに1時間ほど乗り、Naumburg(Saale)でMünchen Hbf行きのICE乗り換えるのだが列車は遅れを取り戻すどころか逆に遅れが増大しているような気がして一瞬焦る。

Naumburg(Saale)に到着。同じホームでの接続なので暫く待ってみると、きちんと列車はやってきた。14:46発、ICE1519。指定を取っていたのだが座席にいってみると老婦人が先に座っていた。事情を話しつつ窓のにある予約区間表示(ドイツの列車には日本のような指定席車両はなく、予約区間以外は誰でも座れる)を見てみると、予約区間もExpress Reservierungの表示も書かれていない。幸いにもすぐ近くにNürnbergまで予約の入っていない席があったし、大荷物なのにわざわざ席を変わってもらうのも不憫な気が何となくしたので僕達は「ここが空いているからここにすわりますよ」といって空席に座った。Jenaを過ぎたあたりでその老夫婦は降りていったのだが、降りた後に他の席からどやどやと人がやってきた。その席は向い合せシートだったので、その老夫婦は実は4席とも占領していたわけだ。まぁいいけど。

それにしても香水の匂いが鼻を突く。こっちではみんな香水をつけるものなのか?

そんなこんなで17:25、Nürnberg Hbfに到着。Berlinに滞在したときと空気感が全く異なれば、街並も当然のことながら違う。城壁を越えると茶色いレンガのオンパレードだ。

ホテルにチェックインしてしばし休憩の後、夕闇の迫る街を歩いてみる。旧市街は中心部一帯が歩行者専用になっていて、買い物をする人やカフェでビールを飲んでいる人などでかなり賑わっている。NürnbergにきたからにはBratwurst(ニュルンベルガーソーセージ)を食べるぞ、ということで老舗どころのガストホーフに入ってビールとともに注文する。このソーセージはかなり小ぶりなのだが一口齧ってみると肉汁とともに香草の香ばしい香りが口の中いっぱいに広がる。美味い。思わずビールも結構な勢いで飲んでしまい酔っぱらう。

周りは中年の夫婦とか家族連れなんかがいて、小さな女の子が2人元気に走り回っていた。パートナーは鞄から折り紙を取り出して折り鶴を折りはじめる。隣のテーブルに座っていたおじさんは当然小さな紙で何を作るのかが気になるようでこちらを眺めている。3つ折り上げて、見ていたおじさんの夫婦と、走り回っていた女の子達にひとつずつ渡す。紙で作られた小さな鶴の存在を仮に知っていたとしてもそれを実際に見るのはやはり驚きなようで、おじさんは笑顔になりながらも目はまんまるにしていた。

BAUHAUS, Dessau情報

Dessauという街は観光都市、というわけではなくて普通の街である。なので日本で発行されている観光ガイドに掲載されている情報は案外少ない。というわけでBAUHAUS, Dessauへの行き方など。

交通

BerlinからDessauへは、Ostbahnhof -- Alexanderplatz -- Friedrichstraße -- Berlin Hbf -- Zoologischer Garten -- Charlottenburg -- Wannsee -- Dessau Hbfを結ぶRE(地域快速)が運行。RE7系統を利用するがBerzig行きはDessauまでは行かないのでDessau Hbf行きを利用すること。Ostbahnhof発が4:54、5:54〜21:54の2時間間隔で所要時間はOstbahnhofから1時間58分、Zoologischer Gartenから1時間45分。

またOstbahnhof -- Berlin Hbf -- Zoologischer Garten -- Dessau Hbfを結ぶIC(都市間特急)もある。行き先はFrankfurt Hbf行き、Würzburg行きなど。約2時間間隔の運行で所要時間はOstbahnhofから1時間31分。Münchenから行く場合はHamburg Hbf行きのICEに乗ってNaumburg(Saale)でBerlin Ostbahnhof行きのICに乗り換える。こちらも2時間間隔。

乗り換えなどの詳細はDBのホームページにて:ドイツ鉄道 <http://www.bahn.de/>

場所

Dessau Hbfを降りて地下の連絡通路に出たら右へ曲がる。左へ曲がると駅の表口に出る。外に出て左に出るとすぐに右へ折れる道"Schwabestraße"があるので曲がる。しばらく歩いていくと正面にロータリーがあるので斜め左方向の"Bauhausstraße"へ向かう。5分程度でBAUHAUSに着く。バス便が表口から出ているようだ。11系統。ただし本数は1時間に1本程度。

住所:Gropiusalle 38, D 06846 Dessau
TEL:+49 340 650 80
FAX:+49 340 650 8226
開館時間:11:00〜18:00

見学

建物の内部は見学が自由なようで、受付の人に聞いてみたところ、無料で共用部分が見学できるとのこと。2階の展示室は3.00EURで見学できる。ガイドツアーは英語のものが11:00と14:00にある。2階に専門的な書籍を集めたショップ(丁度ガラス棟の部分に当たる)があるので、見学をするのがお勧め。現在修復工事が進行中のため、見学できる箇所が変わるかもしれない。